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初冬の九重トレッキング②


夕方から降り出した雨は夜半には上がり、夜が白み始める頃には晴天に。明星が輝く空に平治岳や大船山の稜線が白く浮かび上がる、すばらしい夜明けでした。

山荘としてはとっても贅沢な朝ご飯をいただき、一晩の御礼をスタッフの皆さんにお伝えして出発。

法華院温泉山荘の皆さん、お世話になりました。

曙光に照らされた冬枯れの坊がつると山々、青空のコントラストが見事。湿原を潤す川からは川霧がたなびき、周辺の低木にはホオジロ達が飛び回っていました。とてもすばらしい時間を九重ど真ん中の湿原で過ごすことができました。

九州自然歩道でもある雨ヶ池越えで長者原を目指して。好天の土曜日、さすがに登ってくるハイカーと盛んにすれ違いました。

初夏はノハナショウブが咲く雨ヶ池の木道を越えて、谷沿いの広葉樹の森を下ります。数々のカエデ類や低木、高木が葉を落とし、林床は黄紅葉の絨毯でカラフル。昨日までとはまた異なる自然との出会いでした。

長者原からは火山性の高原の特徴や気候を生かして田畑や牧畜業で暮らしを営む集落を抜けて、黒岳の麓にある男池(おいけ)へ。

有名な湧水はもちろん清冽ですが、巨木の森と渓流が織りなす自然が見事な場所です。カワガラスが飛び交う渓流、浸食されて流路を少しづつ変えていく流れと足元を削られて倒れた樹々。歩く私たちの目の前にあるのは「自然の成り行き」です。街場で暮らす方々にはなかなか日常では出会えない、感じられないモノやコトが詰まった宝箱のような森ですね。

様々な自然の姿と火山や高原を活かしながら暮らす人々の姿に触れることができた2日間の旅でした。

Discover Walks ~日本の里山里海を歩く~

代表 亀津淳司

a member of Japan Alliance of Responsible Travel Agencies


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