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  • 執筆者の写真Discover Walks

3/2(金)お茶のふるさとにて ~その1~


先日は筑後(福岡県南部)の八女地域にお邪魔しました。5月下旬にご依頼をいただいているオーダーメイドツアーの下見です。Discover Walksのツアーはバスツアーのような「観光スポット引き回しの刑」(笑)とは真逆ですので、広い八女市の中から1つの集落に絞ってお邪魔させていただきます。

まずは、林床でしいたけの原木栽培が行われていたり、ストーブかお風呂にお使いになる薪の山が道端にあったりの林道を緩く登り、高台へ。眼下にはお茶の段々畑、その先にはこの後伺うお寺さんが望めました。この地は2012年7月の九州北部豪雨で大きな被害を受けた場所ですので、その復旧工事が現在もお茶畑や川の傍で行われています。古来、奥八女を含む筑後は自然からの恩恵を多々享受できる豊かな地域ですが、多雨期のバックビルディング現象や湿舌による線上降水帯の停滞を受けやすい地形的特徴があります。工事の様子や一部の固められた山肌は、2012年以前の鄙びた集落景観とは確かに雰囲気が異なるかもしれませんが、この変化も、自然と人の各々の営みとその折り合いの姿、です。自然も人の暮らしも不変ではなく、どんな時代も常に変化し続けます。その変わり続ける姿も「文化的景観」だと私は思っています。

閑話休題。

お茶畑の径を下りてきた後は、八女茶発祥地の禅寺、霊巌寺へ。八女茶はこのお寺の開祖が明(みん)から持ち帰ったチャノキを境内に植えたのがはじまり、と伝えられています。まずはお参りを済ませて、背後にそびえる奇岩群に登りました。開祖の禅師が座禅を組んだと伝わる場所はなかなかの高度感。

国東半島の中山仙境を彷彿とさせる修行の地、でした。さきほど歩かせていただいたお茶畑や集落の径が眼下に広がっていました。自然的にはこの周辺に卓越する阿蘇由来の火山堆積物が厚く堆積固化した凝灰岩の大地が長い年月の浸食・風化により奇岩群となっているもの。お茶畑とのコントラストはこの地特有ですね。

お寺脇にある「お茶の里記念館」さんのおじさんには、まろやかで甘みのあるお茶をご馳走になりました。ふらっと急にお邪魔したにも関わらず、大変おいしいお茶をいただいてしまい、ただただ感謝です。

本当にありがとうございました。

~その2 に続く~

Discover Walks 代表社員 亀津淳司


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