高野山から歩いて4日目、最後の峠「果無(はてなし)」を越え、ようやく熊野の地へ辿りつきました。 小辺路(こへち)は、本宮の約2㎞手前にある「三軒茶屋跡」で、海辺の田辺からの径「中辺路(なかへち)」と合流します。中辺路は、言うならば熊野詣での径の中では「幹線」ですね。
三軒茶屋跡の少し手前の中辺路伏拝(ふしおがみ)からは、気軽な古道歩きの人気区間ですので、 元々の道幅が広いせいもあり、高野山から歩いてきた小辺路と比べると、雰囲気がガラッと変わります。 そんなことも、本宮が近いことを実感させられる要素の1つ、ですね。
最後は住宅地を少し歩いて、本宮へ。 到着を本宮へ「報告」です。 昔のいわゆる高位階級な人々は、到着を報告後、一旦宿で装いを整えて、再度あらためて参拝したそうです。本宮から少し離れた湯の峰温泉は、そういう場所(禊の場)でもあったのですね。
次回は、湯の峰温泉の様子と小辺路の各地でお世話になった山間の宿を紹介 します。 小辺路歩きのお話は次回で終了です。 Discover Walks 亀津