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執筆者の写真Discover Walks

「Go To キャンペーン」の現状に思う

 皆さまのご承知のとおり、COVID-19の国内情勢は三度目の大きな山を迎えています。

津々浦々の地域経済を下支えし、社会を安定した状態で維持していくためには再度の全土での緊急事態宣言発出に二の足を踏まざるを得ないことは十分に理解できることです。COVID-19対策と経済の両立という「中庸」を得たスタンスを維持・確立することの難しさは私どもの想像の域ではありません。

 一方で、いわゆる「Go Toキャンペーン」に参加をしていないツーリズム事業者としては、この状況に至り、このキャンペーンは「一旦、今は立ち止まるべき。」と考えます。

 弊社がなぜ当初より参加していないのか、なぜガイドリクエストを2021年秋までお受けしていないのかは、

をよろしければご覧いただければ幸いですが、

キャンペーン開始から現在まで、旅を楽しんでいる方々を拝見する限り、このキャンペーンを利用して楽しんでいらっしゃるのは「普段もいつも、旅行に行ける・旅行を楽しめる立場の方々」だという印象を強くしています。

(もちろん、その方々が動くからこそ、キャンペーンに経済的な効果が生じるのですが。)

Discover Walksとしては、この巨額の予算は今のような使い方ではなく、

①現下では、

 例えば

 ・職を失ったり、収入が激減して日々の暮らしに困難を生じている方々

 ・施設の人数的な受入制限のためデイケアや宿泊サービスに老親を預けられず困窮して

  いる方々

 ・対策のためのコスト負担が重くのしかかっている福祉施設や医療施設、幼保施設

 ・ヤングケアラーやシングルマザー/ファーザー、苦学生

 ・多くの労働現場を支える海外からの実習生の待遇改善

   (「実習生」という名称はヤメテほしいですが。)

 …といった方々や事象への支援に充当してほしいのです。

②さらに少し先の話として、

COVID-19に対する人々や社会の適応が進み、移動や旅行がある程度気兼ねなく出来るようになった頃に、

 例えば

 ●長期間、緊張した環境下で献身的に働いて下さった医療従事者や福祉施設等の方々の

  慰労の旅行

 ●同様に、COVID-19対応のために長らく休暇を取れなかった/楽しめなかった方々の

  慰労の旅行

 ●世界に通用する職能/スキル、サービスレベルを有しながらもCOVID-19下で

  ツーリズムビジネスを休業したり廃業せざるをえなかった中小零細事業者の再起

 …への支援に貴重なお金を使ってほしいのです。


ようは、

社会のありようを少しでも持続可能なものに転換していくために

ツーリズムのありようをさらに一層、責任あるものに転換していくために

この貴重なお金を使ってほしいのです。せっかく支出するのであれば。

「真に生きた、意味のある」キャンペーンとして、正の遺産を残すものであってほしい、と願ってやみません。

We sincerely act that a recovery which is founded on sustainability, to build back better!


Discover Walks ~日本の里山里海を歩く~

代表 亀津淳司

Discover Walks is a member of Japan Alliance of Responsible Travel Agencies(JARTA).

JARTA members believe that the responsible travelers and travel agencies always come first - and that means exceptional tourism products and exceptional services.


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