芦屋千軒の営みと響灘の自然
かつてその繁栄ぶりから「千軒」と称された湊。瀬戸内や畿内、日本海沿岸各地とのヒト・モノの往来。
多彩な商材の中継、豊かな響灘の幸、集う人々。
千軒の今昔と特徴ある海辺の自然を紐解いていくガイドウォーク。
午後半日の小さな旅です。

午後半日の小さな旅のはじめの一歩は、この地域一帯の古名を冠するお社から。
その地形的・地理的特徴から、記紀の頃よりヒト・モノの往来が盛んだったのです。

繁栄を極めた「千軒」の賑わいは今は昔。家並が続く細い道。急ぎ足では見落としてしまいがちな、往時の雰囲気を伝えるモノに出会えたり、この地で今を生きる人々の営みの一端を
垣間見ることが出来るのも、のんびり歩くからこそ。

大きな川の河口に架かる橋を渡ると、雰囲気ががらりと変化します。
響灘(ひびきなだ)に沿って、海を渡る風が心地よいネイチャーウォーク。
太古からの地球の営みを私たちに語ってくれる岩礁や砂の白。目の前に広がる空と海の青。
四季折々、その時々のトピックスに出会えることでしょう。

いにしえから近代まで長きに渡ってヒト・モノが集い行き交った湊町。
護岸が延々と続く北九州近郊では今や稀少となった自然のままの海辺。
忙しい毎日に、ちょっと一息。潮風が心地よい午後の小さな旅へ出かけましょう。